ビジネススクール:MBA取得までの学びの整理

ビジネススクールでの学びや日常のあれこれをなんとなく

カネ系:アカウンティング

≪アカウンティングでの学び≫

  • 何を学んだか
    • 企業の存在価値はPBR=PER×ROEで表現される
    • 足元の効率性を表すROEをどのように上昇させるかが競争優位の数値化である
    • 正しい経営管理システムの構築が企業成功の必須要件である
  • 何故それが重要か
    • 何を以て企業の成功を図るか、という指標を持つことは妥当性のある戦略の立案、現状の課題分析、戦略の浸透に必要不可欠である。その一つの指標として純資産の時価が簿価と比較しどの程度増加したかということが資本主義社会においては極めて重要ではないか。
    • ROE当期純利益率×総資産回転率×財務レバレッジで表現される。ポーターの基本戦略に則れば、自社を取り巻く競争環境上どのようにROEを上昇させるべきかが見えてくる。その上昇施策は競合に比べて優れているかということを数値を以て比較できることは非常に大きな利点である。逆にこの指標が無ければ自社の取った戦略は競争優位を構築することに繋がるのかを測定することができない。またできたとしてもどの程度できているのか、外部環境の変化によってどれくらいのインパクトを受けるのかが想定できない。さらにROEの中身を細分化し分析することで自社の現状の問題箇所を特定することもできるため正確な打ち手を取りやすい。
    • 経営管理システムは1)正確で迅速な意思決定 2)PDCAを通じた経営管理 3)戦略を的確に実行する仕組みづくりを可能にする。投資評価、KPI設定、評価/報酬体系の構築など、数字を以てでしか正しく行うことはできないからこそ、自社に適した経営管理システムを構築することは極めて重要なことである。
  • 実務においてどのように有効か
    • ROEを分解し競合と比較したことにより自社の問題箇所を明らかにすることができた。さらにバリューチェーンや各機能におけるオペレーションをどういう方向に変革していかなければならないか、ということも数字の変化を予想することで把握することができた。さらに競合の数値と比較することでどの程度上昇させなければならないか、そのためにはどこまで変革する必要があるのか、ということも明らかになった。
    • 上記のように何の数字を上げなければいけないかが明らかになったことで、KPIの設定を行うことができた。数字でロジックを立てたことで、従業員への納得度もあげることができ戦略の浸透に大きく役立つだろう。
    • 製造業の中小企業において設備投資は、収益が先か投資家が先かというニワトリ卵のような側面がある。しかし上述したような分析を行うことでどのような投資が妥当か、不確実性リスクに対してどのように対策しておくか、何が起きると自社の業績にどれくらいのインパクトがあるのか、ということを予め考えておくことができるため、積極的な投資活動を行うことができる。

≪事例≫

 主にアカウンティングは「経営管理システム構築のための財務分析と打ち手への展開」を学びました。経営管理システムの構築の打ち手に関しては、評価や報酬制度、KPI設定といった業務と密接に結びつき、かつヒトのマネジメントとかなりかぶるためまだまだ自分の中では腹落ちしていないのが現状です。(ヒト系の科目が大の苦手で、好きなカネ系の科目にも関わらず唯一レポートと評価が悲惨な項目でした。)

 そこでまずは腹落ちしている財務分析の導入だけ紹介します。基本的にアカウンティングで注目するROEという指標に対し、各要素に分解します。そこから、自社の業界内ポジション、コアコンピタンス、事業エコノミクスを鑑みて、どのような競争優位の構築が自社にとって可能なのかを判断し基本戦略方針を固めます。逆に「今うちの会社あんまいけてないんだよね...」というとき、イケてる競合とこの数値を見比べるとどのくらい自社がイケてないかわかります。うちの会社では、圧倒的なコストリーダーシップの競合とがちんこの価格競争を行い、結果としてROSも総資産回転率も落ちる、というなんともイケてない状況でした。この場合、総資産回転率でガンガン攻めてくる相手は無視して、ROSを上げる戦略を取ればよいのです。具体的には高単価なものを手間隙かけて作るような。市場自体もニッチで、その競合がわざわざ参入してこないような。当たり前なんですが、実際にこういう状況に陥っている会社って、「マスを狙おう」とするんですよね...謎っ!笑

 余談ですが、個人的にはROS上昇型の基本方針をとった場合は差別化、集中戦略となるため、必然的に「粗利率」を上げる施策となるのではないでしょうか。粗利率が低いまま、販管費を削減してROSを高めるのって、あんまり持続的じゃないと思うんですよね。だって営業費用削減してどうなるんだろーと。確かに必要なコスト削減だとは思うのですが、顧客から見た企業としての存在価値を示す売上が伸びていないままなのはどうなんでしょうか。それよりもどれだけ顧客価値を高めて高い値決めができるか、じゃないでしょうか。

 

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